サイトリニュ前にアナログ原稿の描き方手順を公開してたのですが、いずれカラー版やろーなんていってずっとカラーを描く機会もなかったものですから。
ということを思い出したので9/4のポストで。面白いことは何もやってませんが、いきまーす。
といっても、日々描き方って変わってきたりもするので、とりあえず今の…みたいな。え、基本「めんどくさいでできてる」人の描き方ですので、あくまで。
素材は昨日のキラとディアッカです。
【1:下絵と主線】
今回は全部CS上でやりました。紙からおこすときは主線まで鉛筆で描いてスキャンして、補正とゴミ取りします。
経験積むほど、レイヤーを細かく分けるようになりまして…。まず人物は全部分けます。ふたりいればふたり分のレイヤー。そしてひとりあたり、下書き、髪の毛主線、顔主線、体主線でレイヤーわけます。つまりこの時点で8つのレイヤーができてるわけです。
たぶん細かい人はもっと細かいでしょう。分ける理由というのはもちろん、あとで修正するとき便利だから!
この下絵(青い線)見ると、ディアッカの髪の毛で苦労してたのが判るな〜(線が多い・笑)。
【2:お肌と濃い色から】
塗っていきます。肌の色は何事も基準なので、まず最初。
次は濃い色から落としますね〜。全体の色バランスを把握しやすいんですよ。
筆はケースバイケースだけど、描画モード「通常」、不透明度と流量は都度変更。
肌みたいに繊細に塗る箇所は、不透明度40〜60%、流量20%。
濃い部分は、不透明度50〜80%、流量20〜50%。あたりかな。
適度に塗り残しでハイライト入れておきます。場合によっては一番最後にスクリーンレイヤーを使ってのせます。けどめったにやらない。
【3:お肌】
基本的には肌色だけでレイヤー4枚。いずれもレイヤーの描画モード「乗算」にして陰影をのせていきます。色の種類は使っても3色。ちょっと前までは(サイト内のセイヤの絵とか)レイヤーを分けずに筆のほうを乗算モードにして色塗ってました。アナログの水彩画感覚なんですよ。この塗り方のほうが本当は深みがあって好きなんですけどね。
右と左でどう違うかといいますと、右のは要するにお化粧(笑)をしています。ピンク色を仕上げに頬と唇に。こんくらいのもうほとんど判らんくらいしかのせません。
目のレイヤーも瞳孔、光彩、眼球の影、ハイライトで4枚。ハイライトは最終の仕上げで入れるのでこの段階では3枚。
【4:髪の毛】
一番塗るのが嫌いなとこ。
レイヤーは髪の色によって違うのですが3〜8枚。何といっても濃青系色が一番むずかしくてむかつく(某アスラン)。
金髪は一番らくちんです。このディアッカの場合は2色を3枚で乗算してます。これも塗り残しをハイライトに使います。このディアッカはやらなかったけど、最終的には、さらに極白系の色を通常モードレイヤーで主線レイヤーの上にのせます。
なお、これを見るとお判りのように、わたくしマスクというものをまったく使いません…。理由…うーん。とくに…。
【5:色乗せ完了】
ひととおり使うべき色を全部のせました。
…が、これではまだなんだか平坦な感じです。
【6:影入れ】
要所に影を追加します。この影だけでレイヤーを1枚追加、「焼き込み(リニア)」モードにして、各色の最上部に置きます。
場合によっては、色を入れる前に影から作っていくときもあります。
色と影レイヤーを合わせ、瞳のハイライトをのせて完了。
このあと微調整として、以下のようなことをケースバイケースでやるです。
睫毛を濃くする(主線がだいたい薄い色のことが多いので…)。
主線レイヤー、おおむね「焼き込み(リニア)」にしていますが、髪の主線は「乗算」か「通常」に変更してみたり。あと、髪の色にあわせて主線のカラーを変更することも。
スクリーンレイヤーを上乗せしてハイライトを追加。丁寧にやりたい気分のときしかやらない(笑)。
最後に背景入れる、もしくはフィルターを駆使して効果を追加、などで完了ー。
レイヤーの順序もだいたい決まっています。
人物が複数の場合は上から順に手前にいる順。
あとは一人当たり上から順に、
- ハイライト(ホワイトもしくはスクリーンレイヤーあるいは両方)
- 髪のハイライトカラー
- 主線
- 影
- 髪の毛
- 服(色別でレイヤー分け)
- 目、口
- 肌
です。
以上、長文におつきあいいただきお疲れさまでした。
手抜きカラーの参考にどうぞー(笑)。